中川保育園

CONCEPT

旧園舎の老朽化による建替えでご依頼いただきました。旧園舎が木造平屋でのびやかなつくりになっていたので、それを継承した園舎となるように計画いたしました。 園庭に新園舎を建てることとなり、敷地の南側に園舎を配置する計画となるため、北側になる園庭に光が入るような北向きの屋根勾配としました。南側道路は交通量も多いため、プライバシーに配慮して高窓とし、上からの光が部屋の奥まで降り注ぐようにしました。 園庭をコの字で囲むような配置とし、どこからでも園児を見守ることができます。3、4、5歳児室はスライディングウォールを開けると1室となり、勾配天井の大空間はお遊戯会などのイベントにも対応できます。

1、2歳児室の前にはデッキを設けて園庭とのつながりをもたせました。床は幅広定尺のタモ挽板フローリングとし、大きな空間をよりダイナミックに演出しています。ウレタンマット塗装は、メンテナンス性もよく無垢の風合いも感じられます。 茶系グラデーションの外観は、自然の緑をより引き立てる色合いとなりました。

DATA

計画敷地 :横浜市都筑区
用途 :保育園
構造 :木造
階数 :地上2階建
敷地面積 :1,236.40㎡
建築面積 :399.39㎡
延床面積 :457.99㎡
竣工 :2016年3月
※定員 :60名